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細菌感染症に強い有効性を誇るミノマイシン

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現在はクラミジアの治療薬としてジスロマック(アジスロマイシン)が使用されますが、昔はミノマイシンという薬(内服薬)が使用されていました。ミノマイシンには主成分としてテトラサイクリン系抗菌剤のミノサイクリン塩酸塩が使用されていて、強力な抗菌作用を持つ抗生物質です。ミノマイシンの抗菌作用は強く、皮膚科・呼吸器科・耳鼻科・泌尿生殖器科・歯科などで幅広く使用されてきました。

ミノサイクリン塩酸塩は抗菌作用が強く、他の抗生物質では治療ができない場合などに使用されるケースが多いです。一般的にマイコプラズマ肺炎の治療の際に、ジスロマックなどのマクロライド系抗生物質が投与されます。マクロライド系抗生物質に耐性を持つマイコプラズマ肺炎の治療に、強力なミノマイシンが使用されます。気管支炎にも有効で、他の抗生物質が効かない細菌が原因で起こる気管支炎の治療にも有効です。

ミノマイシン(50mg錠)の服用方法ですが、初回のみ有効成分100または200mg(2~4錠)を飲みます。以後は12時間または24時間おきに1回あたり100mg(2錠)を、1~2週間にわたり服用し続けます。錠剤が食道に滞留すると潰瘍を起こす恐れがあるので、大量の水で服用する必要があります。

ミノマイシンは非常に強力な抗菌剤ですが、他の治療薬と比べて副作用が強いというデメリットがあります。主な副作用として、腹痛・吐き気・食欲不振・胃腸障害などの消化器系の症状が出挙げられます。消化器系の症状の他に、光線過敏症・頭痛・複視・めまいなどの副作用も報告されています。この薬は副作用が強いため、他の治療薬を使用しても治癒しなかった場合に投与されるケースが多いです。

現在はクラミジアの治療でジスロマックが使用されますが、全体で約1割ほどの患者はジスロマックでは完治しません。ジスロマックでも完治できなかった場合に、ミノマイシンが使用される場合があります。クラミジア感染症や肺炎の他に、アクネ菌によって起こる炎症性ニキビの治療にもこの薬が使用されます。

テトラサイクリン系抗菌剤は多くの種類の細菌感染症に対して効果を発揮しますが、細菌以外の病原体(ウイルス真菌)には効果は期待できません。寄生虫やウイルス真菌などの感染症にかかった場合は、別の治療薬を使用する必要があります。ただしミノマイシンはマラリア原虫に対しては有効で、マラリア治療にも用いられます。

ミノサイクリン塩酸塩を主成分とする治療薬として、ディバインというジェネリック医薬品があります。ディバインの主成分はミノマイシンと同じですが、有効成分の量が1錠あたり50mgと100mgの2種類のタイプがあります。ジェネリック医薬品は先発薬と比べて約4~5割ほど安い値段で販売されていますが、薬の効果や服用期間・副作用については先発薬と全く同じです。ディバインは日本国内で一般向けに販売されていませんが、海外から個人輸入すれば入手することができます。

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