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クラビットとレボクインは淋病も治せるって知ってた?

病原体

淋病もクラミジアと同じように性行為によって感染する性病で、病原菌が泌尿器や生殖器に感染して炎症を起こす病気です。淋病はクラミジアと感染経路がよく似ていることから、クラミジアと併発をすることが少なくありません。ジスロマックはクラミジアに対して高い治療効果を発揮しますが、淋病に対する効果は期待できません。このため、淋病を併発した場合はジスロマック以外の治療薬を使用する必要があります。

ニューキノロン系の抗生物質であるレボフロキサシンは、クラミジア菌と淋菌の両方に対して抗菌効果を発揮します。レボフロキサシンを有効成分とする治療薬はクラビット(内服薬)で、昔はクラミジアの治療に用いられていました。ニューキノロン系のレボフロキサシンは淋菌にも殺菌効果を発揮するため、淋病の治療にも使用されることがあります。

クラビットの服用方法ですが、有効成分500mg(500mg錠1個)を1日1回飲みます。少ない量を分けて飲むよりも1回にまとめて服用した方が、耐性菌が発生しにくくなります。服用期間は5~7日間で、1週間~10日間に渡り服用し続けても完治しない場合は他の抗生剤が使用されます。淋菌の中にはニューキノロン系抗生物質に対して耐性を持つタイプもあり、1週間ほど服用しても効果が見られない場合は他の種類の抗生物質に変える必要があります。

クラビットは性病の他にも扁桃炎・急性気管支炎・マイコプラズマ肺炎などにも有効で、呼吸器系の感染症の治療で使用されます。急性扁桃炎で病院に行って受診をすると、処方される場合があります。病気の治療以外にも、手術後の二次感染予防に使用されます。手術後以外にも、外傷や火傷の際の二次感染予防にも投与されます。クラビットは多くの細菌に対して効果を発揮しますが、妊娠中の女性や子供は残念ながら使用することができません。

ちなみに梅毒については、ニューキノロン系抗菌薬は効果がありません。梅毒はペニシリン系の抗生物質が有効で、クラビットでは梅毒を治療することができないので注意が必要です。

クラビットは腸内の善玉菌に対しても抗菌作用を持つので、下痢・吐き気・腹痛などの副作用が出る場合があります。消化器系以外にも発疹・不眠・めまい・頭痛などの副作用も報告されているので、服用後はこれらの症状に注意が必要です。

クラビットと同じようにレボフロキサシンを有効成分とする医薬品として、レボクインという薬があります。レボクインはクラビットのジェネリック医薬品のひとつで、有効成分の種類や配合量は先発薬と同じです。レボクインの効果や副作用も基本的に先発薬のクラビットと同じで、性病や扁桃炎などの治療に使用することができます。

レボクインは薬事承認されていないので国内では流通していませんが、海外から個人輸入する方法で入手することが可能です。ジェネリック医薬品のレボクインは、先発薬よりも安価で販売されています。

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